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  • お米ができるまでって大変なんだね(脱穀体験 年長組)

    2021年11月25日

    みんなが毎日、「いただきまーす。」と口にしているお米。いただきますと口に入るまでがどれだけ大変なことなのかを、年長さんは6月の田植え、そして11月の稲刈り・脱穀までを実体験して感じてくれたのではないでしょうか。

    ひょろっとした小さな苗をそっと手に持ち、どろどろの中に入って植えましたね。

    泥の中に入ったついでに、もう、どろんこになっちゃえ~って遊びましたね。うわぁ~~、真っ黒。ちょっぴり、みんなが幼く見えるような・・懐かしいなあ。

    子どもたちの成長と共に、お米の苗もぐんぐんと育ち、2週間前くらいには、稲刈りに行きました。立派に育った稲穂を見てビックリしましたね。そして、子どもたちの初めてのカマの使い方が上手でそちらにもビックリ。頑張って稲刈りしました。

    みんなが刈った稲は2週間程、日に干されて、いよいよ、今日は、脱穀をしに出掛けました。今日も姉妹園の村中保育園までバスで行き、そこからは歩いてすぐです。


    ずっと、桃花台ひまわり幼稚園の年長さんがお米作り体験を続けていけているのも、こちらの田を管理している後藤さんご一家とお手伝いの方のお陰です。本当にお世話になりっぱなしです。どうもありがとうございます。いつも、子どもたちのこともたくさん褒めてくださり、私たちも嬉しくなります。褒められるってうれしいね。

    今では、電動の機械や農具を使用して時間や手間も昔よりは少なくなっているのかもですが、子どもたちは、後藤さんがずっと大切に使用している昔の農具で体験してきました。もう、この農具はなかなか見かけることもなく、貴重な体験ですよ~。

    『足踏み脱穀機』  ドラえもんがポケットから道具を出す時な感じで、「あしぶみだっこくき~~」

    周りに散らばらないように、回転する筒の周りにカバーがかけられていますが、こちらはもう100年程前の物だそうです。大切に使っていけば、長く使えるんですよ、の話は、脱穀機に限らず、身の回りの物なんでも当てはまりますね。そして、こちらの脱穀機は足踏みなので、ガソリンや電気は一切必要なく、必要なのは、「元気」。うん、元気じゃないと、これ踏めないもんね。

    まずは、見本をみせてもらい。 ギイ、ギイ、シュー、シュー(例えの擬音語が難しいのですが)と、いい音を立てて勢いよく回転し始めて、さすがです。

    よーし、やってみよう! これが、けっこう難しく、まず、稲の束を力をいれてギュッと持っていないと束ごと吸い込まれていってしまうし、足踏みのタイミングがずれると、回転が逆になってしまったりするんです。

    難しそうだから、やりたくないなんて子はひとりもいません。みんな、「やってみたい!」です。何でも、やってみたい!って気持ちが大切なんです。 みんな大事に稲の束を持って順番を待ちます。

    足踏み脱穀機で稲穂からモミが落とされました。そして、今度は次の段階。

    次に登場したのは、『唐箕(とうみ)』  「とうみ~~」

    こちらも同じく100年程前の農具になります。先ほど、脱穀機で稲穂から落とされたモミにはまだまだ稲穂の残り?というか、草?というかお米になる部分ではないものが混じっています。それを、この唐箕を通して、更にきれいに分別するのです。

    ハンドル部分を持ち、くるくるとまわして中に風を送ります。そして風の力で分別する仕組みになっています。この、くるくると回すだけで、簡単に見える作業も早すぎてもダメ、遅すぎてもダメと難しいのですが、子どもたちはすぐに回すリズムを掴んで「じょうず、じょうず。」と褒めていただけていました。すごいですよ。

    くるくると回して、更にきれいになってお米が出てくる所に置いてあるものを、「あっ、これ、どじょうすくいのみたい。」には、みんなで笑ってしまいましたが、逆にどじょうすくいがよく出てきたなあ。


    お米の部分が取れて、ワラになった部分は短く刻んで、また、この田の上にまきます。これは、この場で腐っていき、肥料となり、また次のお米作りに繋がっていくんだよ、次の年長さんになる子どもたちがまたここでお米を作っていくために必要なんだよという話を聞くと、逆にこの子たちがこうやってお米作りができたってことは、卒園児の子どもたちが最後にワラをまいていってくれたからなんだなとずっと繋がっているんだなと感動してしまいました。


    ぶわぁ~と思いっきり、ワラを青空に向けてまいて気持ちよさそうでした。 白バッチさんになって今度は年中さんがお米作りを体験する頃には、こうやってワラをぶわぁ~ってまいてくれていたこの子たちは、小学生になってるんですね。と、もはや早すぎるじ~ん。

    お米ができるまでって、どろんこになって苗を植え、稲刈りまでは、ずっとお世話になりっぱなしでしたが、稲刈りをして、そして脱穀をして、でもまだこれで出来上がりではありません。その後の食べられるまでの作業はお願いし、今度は、おもちつきの時にこちらのお米を使用する予定です。今回は子どもたちが育てていたのは、白米ではなく、緑米というもち米の種類になります。桃花台ひまわり幼稚園米でどんなおもちが出来上がるかな。