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  • お米ができあがるまであと少し(脱穀体験 年長組)

    2022年11月15日

    お米ができるまでを、田植えから体験している年長さん。自分たちの口に「いただきまーす。」と入るまでにはこんなにいろんな過程があるんだと実感できてきたかな。もう、思いっきり、体感してますもんね。

    なんだか、ずいぶんと前に感じますが、どろんこの中に入ってお米の苗を植えました。まだひょろひょろの細い苗。


    どろんこになって遊んだね。なつかしいな~~。

    どろんこになった子どもたちもあれからぐんぐんと心身ともに成長し、そして、ひょろひょろだったあの細い苗もぐんぐんと成長して先日、稲刈りに行きましたね。

    今日は、子どもたちが体験する最後の作業に行ってきました。それは、脱穀です!

    最新の電動機械でゴォ~~~ってやるんじゃないんです。昔ながらのやり方を体験します。こちらの田を管理してくださっている後藤さん宅には、100年以上前からある道具を大事にして今でも、使える状態になっているものがあるんです。

    『足踏み脱穀機』 電気も電池もいらないよ、ガソリンもいらないよ。いるのは、足。足で踏み踏みキコキコ押すんです。


    足でペダルを踏み踏みすると、針金がついたローラーが回転して稲からもみが落ちるのです。

    稲の束を持って、よし、やってみよう! しっかり束を持っていないと、全部クルクルの中に引っ張られちゃうからね。

    稲からもみが脱穀機の中で落ちる音も感じることができました。ゴーゴー?パチパチ?ガーガー? すごい勢いで落ちていき、最後にはワラだけの状態になって驚きましたね。

    よーし、次の過程に行きましょう。

    『唐箕(とうみ)』という道具を使って、脱穀機で稲穂からモミをとりましたが、まだ、余分なものがついているのできれいに分ける道具なんです。

    時代劇に出てきそうな風貌ですね。そんな大昔の道具でも大切に保管されて大切に使用しているんだなと伝わります。

    上の口に、先ほど、足踏み脱穀機を踏み踏みしてギーギーして、もみだけになったものを少しずつ入れて、

    ハンドルをくるくると回します。回すだけ?簡単じゃん!じゃないんですよ~、この回すスピードがなかなか難しく、早すぎてもダメ、遅すぎてもダメなのですが、さすが子どもたち、「うまい、うまい!」「じょうず!」と褒めていただけてました。

    くるくる回すとこの羽?がくるくると回転して風のちからでお米の部分と草などのいらない部分とに分けてくれるんです。

    これで、お米になるまでの子どもたちの体験は終了です。あとは、もみ殻をとって精米するまではお願いをします。子どもたちが育てていたお米は緑米というもち米です。こちらは、来月に予定しています、もちつきで使用したいと思っていますのでお楽しみに。

    では、次は、来年に向けて。わらを短く切ったものを緑になった田の上にまきます。これは、腐って肥料となり、来年のお米づくりのための栄養になるそうです。


    お米作りをご指導してくださっている後藤さんから、「みんなも昨年の年長さんがわらをまいてくれたからお米が元気に育ったんだよ、じゃあ今度は来年の年長さんのためにみんなが栄養をまいてあげよう。」という言葉にも、そうだな~~とじ~~ん。


    緑のとこにまくんだよって言ってるのに、先生にまいてくる子もいたり。

    よしっ! 完了! 黄バッチさん、来年も栄養たっぷりの田んぼになるよ。

    これすごいよ! 稲刈りをした稲を干していた竹を組んだもの(名称あるかもですが)ってとっても頑丈なんです。

    鉄棒ではなく、竹棒? で楽しんだり。

    竹棒でも逆上がりや、よじ登ったり、こちらでもやっぱりお猿が抜けない子どもたち。

    自然満喫って感じですね。

    どろんこになってやった田植えから本日の脱穀体験まで、そしてこの後の作業もお任せしてしまい、何から何までお世話になった後藤さんご一家とお手伝いに来てくださっていた後藤さんの地元のお知り合いの方々にお礼を言いました。
    「どうもありがとうございました。」

    「今日は、もふちゃんは行かないの~?」「一緒に行きたい!」の子どもたちの声にお応えし、バスに乗車。

    もふ 「草食べ放題に行ける、やったー!」「みんな、誘ってくれてありがとう。」

    *クイズ* もふはどこでしょう

     

    幼稚園に戻ってきてからも、今日の年長さんのテーマが「農作業」「土」「自然」とでもなっていたかのように、お次はお花の苗植え。

    でも、子どもたち自ら「やりたい~!」「やる!」なんですよ。このように農作業のような動作って案外、疲れるのですが、子どもたちは全然へっちゃらのようでした。すごい体力。

    まだまだこれに終わらず、多肉植物植えの順番が来た子も楽しそうにやっていましたよ。

    自分の好きなようにデザインしながらってとこに子どもたちは夢中になり、同じように見えるものでもひとつひとつ個性が出ます。

    今日は1日中、自然と触れ合った年長さんでした。みんなが目にするお米の状態になってくるのももうすぐですよ。田植え・稲刈り・脱穀とよくがんばりました!